金峯山寺 「朝座勤行」 【宿泊者のみの特権です】 |
朝もやのなか金峯山寺の太鼓の音が 今日一日のはじまりを告げる」
11月5日午前6時40分 館主は、金峯山寺蔵王堂内での「朝座勤行【11月からは7時より】」に参加のため、当館を出発した。
眠い顔をこすりながら、静かなフロントを通り まだまだ静寂な吉野山の「きりっとした空間」の 朝斜陽を感じ、身をゆだねる。
宿からの門前町を歩くと、徐々に自分の体と自然とが一体になっていく。 すぐに蔵王堂の門「仁王門」(1456年の再興)に着く、仁王門の阿吽像に にらまれながら その門をくぐり参道へ。 少しの階段を登と そこには かくも立派な蔵王堂が、・・・
このお堂は 今でも修行僧が、修行の道場として使用している場所なのだ。
蔵王堂前の石階段をのぼり、重々しい原木の柱で建つ蔵王堂へ入堂する。
お堂では 言葉を発することすら をこがましく感じさせられる。
ヒンヤリとした堂内・・・
静寂な空間が・・・
体と心を引き締める。
普段 ほとんどしなくなった正座からは、きりっとのばした背筋が感じ取られる。
いきなり 「ぼぉ~~。ぼぉ~~~。~~」と法螺(ホラ)の音、そして「どぉおん!どん!どん!・・・」と太鼓の音。そこから始まる「お経」
「イッシン チョウライ ・・・・」
カラダ全体で 受け止めることの出来る「般若心経」、口の中から自然に湧いてくる。
心も体も 全体に パワーを受けて・・・
「イッシン チョウライ ・・・・」
「おん ばさらくしゃ あらんじゃ うん そわか」 【本尊蔵王権現真言】
気が付くと、なぜか 目から涙があふれていた。
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夜の拝感
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