旅館【RYOKAN】について |
私たちが子供の頃は 旅館のことを「Japanese Inn」とか「Japanese hotel」とか言っていましたが、この頃は 旅館がインターナショナルになり「RYOKAN」で通じるようになりました。 外国の旅行雑誌でも「RYOKAN」が普通に英単語になっています。
アニメ映画「千と千尋の神隠し」の「湯屋」では、大きな広いローカの旅館中を たくさんの部屋係が、忙しそうに、お膳を(食事を入れた小さな膳)持って運んでいたのが、印象的でした。
最近は 「泊食分離」(泊まりと食事を分ける考え方)や「バイキング」(セルフで自分の好きな料理を好きなだけとる食事)やら 「B&B」(夕食なしの宿泊と朝食のみ)やら 靴を脱がずにそのまま部屋まで行ける旅館やら・・・
旅館の中でも 色々な 形態の宿泊ができるようになってきました。
私どもの旅館は 昔ながらの「なんとなくの安らぎ」を感じていただけたらなぁ~~ と日々思い、「あたたかみのある宿」をモットーに 旅館をいとなんできました。
やはり 旅館の食事は「部屋食で・・・」
やっぱり 食事は「セルフではなく、準備していただいて・・・」
当然「旅はその土地土地の食材や料理を・・・」
決められた旅館の名物料理や、決められた郷土の名物料理を、「お客様が 何もリクエストしていないのに、勝手に出てくる食事」それが旅館の会席です。
見ただけで不気味で「普通では絶対に手をつけないような料理」を コワゴワ 箸にとって 口に進めてみる。 と 「これっ、うまいじゃん!!」・・・
「これ、どうやってたべるのぉ~~」・・・
「これ、どこをたべるのぉ~~」・・・
部屋係やお宿の人と話しながら、その地方の文化やら風習やら郷土色を知っていく、・・・・。 そして、それがここちよく 体の中に入って納得する。
お客様にとって、私どもの旅館がそんな旅館であってほしい・・・
食事をお客様の部屋に出すということは、非常に手間と人力のいることです。(特に木造の吉野建である当館の場合) 食事処でお出しすれば経費がどれだけ削減できることでしょう。・・・が、「部屋食」 それが旅館の原点であると考え、当館は「千と千尋の神隠し」「湯屋」の様に、今も夕食だけは「部屋食」に こだわっています。
末永く、いつまでも、 Japanese Hotel ではなく RYOKAN「旅館」 でありたいと考えます。
時代に逆行したこの考え、いつまで通用するでしょうか・・・
(最近 当館でも 朝食が部屋食でない場合もあるのですが・・・・ (-_-;) )
館主
山の会席料理「西行御膳フルコース 」(さいぎょうごぜん)【写真の料理は¥8,400円】
(西行御膳 ¥5,250円~)
【季節により料理内容が変わります】
吉野荘湯川屋公式ホームページ http://www.yukawaya.com/
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