吉野山の桜 咲き始めてきました! |
湯川屋前 山桜
吉野山の桜について、
吉野山の桜は、他の桜の名所と違い、数百年を掛けて、色々な種類の桜が植わっています。ですから、「吉野山の桜が満開」と言っても、すべての桜が満開ではありません。また、下千本・中千本・上千本・奥千本と別れ、それぞれの海抜の違い、地形の違い、日当たりの違い、土の違い、また、その年年の気候の違いにより、毎年違った咲き方を 約3万本の桜が 約一ヶ月間にわたり咲き誇ります。
また、吉野山の桜は、山桜が8割を占めています。吉野山と言えば、染井吉野(ソメイヨシノ)が、連想されるでしょうが、吉野とは関係がなく、染井吉野は江戸の染井で品種改良されたもので、古くからの桜の名所は、ほとんどが山桜です。山桜の特徴としては、桜の葉っぱが少し出てから、花が咲きます。染井吉野のように鮮やかな桜の花ではなく、しっとりとした、品のある咲き方をします。また、吉野山の桜は、白山桜(しろやまざくら)が多く、普通の桜よりもピンク色が少し薄くなっています。白山桜は「西行法師の桜」と感じます。
「吹く風の 花を散らすと見る夢は 醒めても胸の騒ぐなりけり」 西行吉野荘湯川屋 館主 訳
西行法師が心を寄せている女性が亡くなった時に 詠んだ歌だそうです。
「時がたてば いつかは桜の花は散る、風が吹いても 吹かなくても 花は散る。同じように人間も 時がたてば いつかは死んでしまう。そういうことは、頭の中や 理屈では 十分理解し わかっていても、やはり、桜の花が散ることや 愛する人が死ぬことは、胸が痛く、悲しく、つらいものだ。」 うううう・・・・
館主敬白、
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